
外国人が注目する日本の空き家!リノベーションによる新たな価値
現在、日本では少子高齢化や都市集中により、空き家の増加が深刻な問題となっています。
特に、若者が都市部へ移住することで地方の過疎化が進み、多くの住宅が放置されている状況が見られるのです。
しかし一方で、日本の空き家に対して外国人の関心が高まっている現象もあります。
本記事では、日本の空き家問題に焦点を当て、その影響や現状、さらに日本の空き家がなぜ外国人に人気なのかについても解説します。
問題となっている空き家の影響

空き家問題は、治安の悪化、景観の劣化、廃棄物や害虫の発生など、さまざまな課題を引き起こしています。これらは地域全体の発展や魅力を損ない、住民に悪影響を及ぼすことが懸念されています。
①治安の悪化
空き家は、管理が行き届かず放置されがちなため、悪用されるリスクが高いです。
無人の住宅は人の出入りがないため、犯罪者に狙われやすくなり、不法占拠や不法投棄、放火、さらには犯罪グループのアジトや潜伏先として利用されることもあります。
このように、空き家は地域の治安を悪化させ、周辺住民が犯罪に巻き込まれるリスクを高める要因ともなります。
②景観の劣化
空き家が増えることで、地域の景観も大きく損なわれます。
放置された住宅は老朽化し、草木が伸び放題になり、周囲の環境との調和が崩れてしまいます。
さらに、崩壊寸前の建物があると、その周辺に家を建てたいと考える人が減り、不動産価格の低下にもつながる恐れがあります。
このように、空き家による景観の悪化は、地域の魅力を低下させ、その周辺の価値も減少させます。
③廃棄物や害虫の発生
空き家は、定期的な管理が行われなくなると、廃棄物が蓄積しやすくなります。
屋内外にゴミが放置されることで不衛生な環境が生まれ、害虫やネズミが発生する原因となるのです。
これらの害虫はアレルギーや感染症を引き起こす可能性があり、住民の健康を脅かす要因にもなります。
日本の空き家の現状
日本の空き家の割合は、2024年4月に総務省が公開した「住宅・土地統計調査」によると、2023年10月時点で約13.8%と過去最高を記録し、ますます深刻化しています。これは全国の住宅の約1割強が空き家であることを示しており、社会全体の大きな問題となっています。
2023年の空き家件数
2023年のデータによると、日本全国で約900万戸の空き家が存在しており、その割合は年々増加しています。1993年から2023年までの30年間で約2倍となっています。
この増加は、少子高齢化や都市集中といった社会構造の変化が主な原因です。
特に、若者が都市部に移住する傾向が強まる中、地方の空き家は放置されやすく、地域経済に大きな影響を及ぼしています。
空き家問題は地方だけではない
空き家問題は地域ごとに差があり、とくに少子高齢化が進む地方では空き家の割合が高い傾向にあります。
しかし、空き家問題は地方だけにとどまらず、全国的に影響を及ぼす重要な課題であるともされているのです。
以下は、東京や神奈川など首都圏における空き家の件数です。
【2023年住宅・土地統計調査による空き家の件数】
東京都 :89万8000戸
神奈川県:46万6000戸
千葉県 :39万3000戸
埼玉県 :33万3000戸
茨城県 :19万7000戸
栃木県 :16万4000戸
群馬県 :16万1000戸
2030年に人口がピークを迎えた後、世帯数の減少によりさらに空き家が増加することが見込まれています。
※このデータは、総務省の「2023年住宅・土地統計調査」において発表された内容を基にしています。
2030年以降に予想される空き家の状況
政府の住宅・土地統計調査に基づく予測では、日本の空き家は2033年までに約2000万戸に達し、空き家率は30%まで上昇する可能性があるとされています。
さらに、2038年には全国の約3分の1の住宅が空き家になるという予測も示されているのです。これは、少子高齢化の進行や若者の都市部への移住が続くこと、地域の過疎化が加速することを考慮したものです。
空き家がこれほど増加した場合、地域経済の衰退、治安の悪化、さらには環境問題など、さまざまな悪影響が懸念されます。
リノベーションという選択

空き家は、リノベーションをすることで新たな命を吹き込むことができます。
リノベーションとは、既存の建物を改修し、新たな価値や機能を加えることを指します。間取りの変更や最新設備の導入によって、住み心地やデザイン性を向上させ、建物の魅力を高めることが可能です。
リノベーションには、以下のようなメリットがあります。
①資産価値を大幅に上げることが可能
リノベーションにより、古い建物を現代的な設備やデザインに改装することで、資産価値を大幅に上昇させることができます。
古い建物は一般的に価値が下がりやすいですが、耐震補強や断熱性の向上、省エネ対策などを行うことで、新築物件に劣らない住み心地や価値を持たせることが可能です。
さらに、既存の良さを残しながら新たな要素を取り入れることで、新旧の調和が生まれ、より魅力的な建物に生まれ変わることが期待できます。
②新たなビジネスチャンス
古い住宅をリノベーションして、シェアハウスや民泊施設、コワーキングスペースに改装することで、ビジネスチャンスが生まれることがあります。
近年、リモートワークの普及によりコワーキングスペース市場は拡大しており、コロナ禍前と比べて約3倍の2,300億円市場になる見込みというデータもあります。
実際に徳島県神山町では、空き家や空き地を活用してリモートワーカーやクリエイターを集めるスペースを構築し、新たなビジネスを生み出しています。
③解体費用の削減
建物を完全に解体して新築する場合、解体費用や廃棄物処理費用は大きな負担となります。
例えば、30坪の木造住宅であれば解体費用は約60万〜120万円程度、鉄骨造やRC造ではさらに高額になることが一般的です。
また、廃棄物処理費用やアスベスト除去などの追加費用も発生する可能性があるため、経済的な負担が大きくなります。
しかし、リノベーションでは既存の建物を部分的に再利用するため、これらのコストを大幅に削減することが可能です。
特に古い建物は、環境負荷の高い廃材が多く発生するため、リノベーションによる再利用は環境保護の観点からも期待されています。
日本の空き家が外国人に人気な理由

さらに、外国人労働者の増加により住宅需要が高まっている地域では、賃貸市場においてもリノベーション物件が人気を集めることもあるのです。
外国人が日本の空き家を求める背景には、以下のようなさまざまな要因があります。
①投資目的
日本の不動産市場は、地方では価格が下落している一方、人気の観光地や地域特産品を活かしたエリアでは、将来的な価値上昇が期待されています。
また、空き家投資はマンション投資などと比べて表面利回りが高いという利点もあるのです。
さらに、日本は地理的・政治的に安定しているため、戦争や社会情勢の変化による不動産価値の急激な下落リスクが低く、投資先としての人気が上昇しています。
②移住
リモートワークの普及に伴い、日本での生活に憧れる外国人が移住を選ぶケースが増えています。
また、在留外国人の数は増加傾向にあり、2024年6月時点で358万人と過去最高を更新しているのです。
在留外国人の数は東京都が最も多く、次いで愛知県、大阪府、神奈川県、埼玉県となっています。
③セカンドハウスとして
旅行やリフレッシュ目的で定期的に日本を訪れる外国人が、セカンドハウスとして空き家を購入するケースも増加しています。
特に、日本独特の四季を楽しめる和風の庭や、伝統的な技巧を施した和室のある建物などが外国人の間で人気を集めています。
このような建物は、海外とは異なる雰囲気でリラックスしたいという外国人の関心を引いており、市場価値以上の価格で売買されることも少なくありません。
価格の手頃さも人気の要因
東京都などの首都圏やその周辺では不動産価格が高騰している一方で、地域によっては手頃な価格で空き家が売買されるケースが増えています。
特に、駅から少し離れた場所や築50年以上の物件は、都心の利便性を持ちながらも割安で住める点が外国人にとって魅力となっています。
このように、日本の空き家は低予算でも購入できる可能性があり、経済的な負担を考慮した際の選択肢として検討されることがあるのです。
外国人が行ったリノベーションの事例
オーストラリア出身の男性は、7年前に放棄された日本の空き家を約300万円で購入しました。
その空き家は雑草に覆われ、周囲からも手放すよう勧められましたが、彼はその独特の魅力に強く惹かれたと話しています。
彼は当初、空き地を購入して家を建てる予定でしたが、日本の土地価格が高く、予算内に収まらなかったため、増加している空き家に目をつけました。
その後、約2000万円をかけてリノベーションを行い、その過程をYouTubeで公開したところ、20万人以上の登録者を集め、大きな関心を呼んでいます。
また、購入者の妻は、日本では中古物件があまり好まれない傾向がある一方、外国人は安価な物件を購入し、リノベーションを通じて自分の好みや予算に合わせた理想的な家を作ることに積極的であると語っています。
参考記事
https://toyokeizai.net/articles/-/684476?display=b
空き家を活用するアイディア

・シェアハウス
・コワーキングスペースとしての貸出
・民宿
・カフェやショップ運営のための貸出
・住宅としての貸出
シェアハウスは、若者、単身者、留学生、シニア層など幅広い層にニーズが高く、安定した家賃収入が期待できます。
また、近年のリモートワークの普及により、コワーキングスペースの運営も増えています。非日常的でリフレッシュできる特別な空間は、リモートワーカーだけでなく、多くの人々からの注目を集めるでしょう。
さらに、古い日本家屋は外国人観光客に人気があり、リノベーションして民宿にすれば、日本の伝統的な宿泊体験を提供でき、長期的なビジネスチャンスに繋がります。
カフェやショップの運営、住宅としての貸し出しも、安定した収入源を確保できる方法として期待されています。
まとめ
空き家問題は、日本各地で深刻化しており、社会的課題となっています。しかし、適切にリノベーションを行うことで、古い建物も新たな価値を持つ資産へと生まれ変わります。リノベーションは単なる改修作業ではなく、その物件の潜在的な可能性を引き出し、利用目的やビジネスのニーズに合わせた新しい空間を創り出すことが可能です。
リバータスでは、リノベーションに関わる多岐にわたる工程を一括で請け負うことで、低コストかつ高品質なサービスを実現しています。お客様の予算全体の配分を検討しながら、利用目的や事業内容に最適な形で物件の新たな価値を生み出すことをお約束します。
また、空き家の活用は、私たちが目指す「これからのまちづくり」において重要なアクションのひとつです。放置された空き家にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。リバータスが物件の持つポテンシャルを最大限に引き出し、新たな価値を提供いたします。